発達障害を
知る

聞く・話す・読む・書く・計算する・推論するのが苦手

LD(学習障害)

Learning Disability:LD

自分でやり遂げた経験を積み、自信を取り戻す指導

LDとは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。

学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されます。視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではありません。

LD(学習障害)
関わり方のポイント
  • 平成18年度から、通常の学級の中で十分な配慮を行った上で、必要であれば、通級による指導を行うことができるようになりました。 LDの場合は、表れる困難は一人一人異なりますので、それに対応した指導を行います。
  • 失敗や叱責を受けるなどの経験が多いために、自分の能力を発揮できず、あらゆる面で意欲を失っているので、自力でやり遂げた経験を積み、自信を取り戻していくことが大切です。
  • 一方、他者の表情や会話に含まれる言外の意味、またその場の雰囲気などが分からないために、友達との人間関係がうまくつくれないことも見受けられます。
    そのため、ソーシャルスキルトレーニングと呼ばれる社会生活上の基本的な技能を身につけるための学習や、ストレスマネジメントと呼ばれるストレスへのよりよい対応の仕方を学ぶ学習を行う場合もあります。
  • 学習障害の中でも、特に「読み、書き」などの言語に困難を伴うものをディスレクシア(またはディスレキシア)といいます。欧米ではかなり前から研究されていましたが、日本ではまだ世間に認知されていません。
    ただし、大事なことは、早期に発見し、その対処をしていくということです。その症状に合った教育をすることが一番大切となります。同時に心のケアもなされていかなければなりません。

 LDチャレンジコース

体験前に成績不振専門のカウンセラーがご自宅に伺い、詳しく「成績不振」の原因や「苦手」と「得意」を探ります。

小学1年生から

入会金:33,000円
(税込)

LDチャレンジコースの流れ

  1. LD相談

    専門カウンセラーが伺い、簡単な読み・書き取り・音読検査をします。

  2. 無料体験

    ご相談内容に基づいて、最適な家庭教師をご紹介します。

  3. 指導スタート
  • LDチャレンジコースの対象年齢は小学校1年生から。
  • 詳しくはお問い合わせください。

不注意、多動性、衝動性を特徴とする行動が目立つ

ADHD(注意欠如・多動性障害

Attention Deficit Hyperactivity Disorder, ADHD

みずからが困難を克服していく力を育む

ADHDとは、発達段階に不釣り合いな、不注意や多動性、衝動性を特徴とする行動の障害です。脳などの中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されます。

「不注意」とは学業や仕事での注意持続の困難、「多動性」とは離席やしゃべりすぎなどの運動の調整の困難、「衝動性」とは順番を待てないなど行動の抑制の困難です。

不注意だけがみられても、多動性と衝動性だけでもADHDと診断されます。また学校と家庭など二つ以上の状況で、不注意、多動性、衝動性が確認されなければなりません。

ADHDは七歳未満に発症します。

ADHD(注意欠如・多動性障害)
関わり方のポイント
  • ADHDについても、平成18年度から、通常の学級の中で十分な配慮を行った上で、必要であれば、通級による指導を行うことができるようになりました。ADHDの場合は、少集団の中で順番を待ったり最後まで話を聞いたりする指導や、余分な刺激を抑制した状況で課題に集中して取り組むことを繰り返す指導などを行います。
  • ADHDも失敗や叱責を受けるなどの経験が多いために、自分の能力を発揮できず、あらゆる面で意欲を失っているため、自力でやり遂げた経験を積み、自信を取り戻していくことが大切です。また、ADHDの場合は相手の話をさえぎる、友だちに対してかっとなるために友達との人間関係がうまくつくれないことも見受けられます。
  • そのため、ADHDの場合もソーシャルスキルトレーニングで、社会生活上の基本的な技能を身につけるための学習や、ストレスマネジメントで、ストレスへの、よりよい対応の仕方を学ぶ学習を行う場合もあります。大切な点は、発達的な視点で子どもをとらえることとされています。
    そのためには、たとえば多動や衝動などの行動を、単純に消去すべき「問題行動」と見るのではなく、次の発達への原動力と見る視点が必要です。
  • 「できないこと」だけをターゲットにして「消去させる」個別指導だけではなく、教師や友達とのやりとりのなかで、子どもみずからが困難を克服していく力を育ませることが大切です。
ADHD(注意欠如・多動性障害)

コミュニケーションが苦手でこだわりが強い

高機能自閉症(アスペルガー症候群)

Asperger Syndrome, AS

人はどのように感じて反応すると自然なのかを学ぶ

高機能自閉症(アスペルガー症候群)とは、社会性・興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害です。総合的なIQが知的障害域でないことが多いため「知的障害がない自閉症」として扱われることも多いです。

また、高機能自閉症(アスペルガー症候群)は、あくまでも少数派な性格を持った人というだけであり、決して精神障害ではありません。対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力など、心の理論の障害が原因の1つであるという説もあります。特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見られたりもします。

自閉症スペクトラム障害の一つとして分別され、いわゆる「社会性の障害」「コミュニケーション能力の障害」「想像性の障害」といった三つ組の障害が具体例として出されます。

高機能自閉症(アスペルガー症候群)
関わり方のポイント
  • 人との関わり方についてソーシャルスキルトレーニングを行います。ある状況で、人はどのように感じて反応すると自然なのかを学びます。
  • また、聴覚や視覚などの感覚が過敏となることもあり、そのために日常生活や就労においての工夫が必要となります。日常生活のストレスなどにより、二次障害が発生する恐れもあるので、福祉的かつ医学的配慮も必要です。
高機能自閉症(アスペルガー症候群)

文/木村祥子(プロ家庭教師)

ディスレクシアって何?

欧米では以前から使われていた言葉で、日本語では「難読症」といいます。
この字の通り読むことが難しい症状で、LDのなかでも80パーセントを占める「読み書き障害」を指します。

一口にディスレクシアといっても現れる困難は人それぞれで、文節が区切れない・音と文字の繋がりが頭に入らない・漢字を正確に書けない…など、そのサインは人によって違います。

大切なのは、読み書きが苦手な場合に現れるクセとしてとらえ、自分に合った対処法を見つけることです。