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不登校からの高校・大学受験|個性である。という認識

夏休みの終わり方

いよいよ夏休みも終わりに近づいてきましたね。 夏休みが始まったばかりの頃は訪れる楽しみに、期待で胸がいっぱいだった人も多いはず。さて、振り返ってみてどのような夏休みだったでしょうか。

今日は「夏休みの終わり方」というテーマにしてみました。

普段は「夏休みの過ごし方」というテーマで話を聞くことも多いのではないでしょうか。規則正しい生活を送るように言われ、宿題は先に終えるように言われることが多いのですが、これらは夏休みを終えるときにどのような状態で終えるのか、ということと大きな関係があります。

まず初めに習慣。

私たちは普段、日常的に習慣を身につけて生活しています。身近なところから見てみると歯磨き、入浴、睡眠時間、食事内容。このほかにも人それぞれ「クセ」というものを持っていますね。これらはすべてその人を形作る習慣です。

夏休みに入るとこれまでできていたことをやらなくなったり、「明日も休みだし」という考えから夜更かししてしまいがちなのは、夏休みが特別であることをよく理解しているからなのです。今までと違う考え方をすると習慣というのはあっさり変化してしまうので、夏休みの生活リズムが崩れると習慣を戻るのが大変なのです。だから夏休みを終えるときにはこれらの習慣をしっかり戻してあげる必要があります。ただし裏を返せばこれまでできていなかったこと、あるいは取り組んでみたいことにチャレンジする良い機会でもあるのです。なにせ学校がある時期に比べて気が緩みやすくなるのですから、この期間に身につけた習慣はそう簡単には手放せません。その分、達成感も大きくなります。

続いて宿題に対する考え方。

宿題を先に終わらせるタイプ。計画を立ててやるタイプ。そして宿題を後回しにするタイプ。皆さんはどのタイプでしょう。

宿題を後回しにするタイプの人、そろそろ重くのしかかってくる時期ですね。でもよくよく振り返ってみてください。宿題を気にしないで遊ぶことができたのは夏休み最初の1週間ぐらいではなかったですか?

あとは何かの拍子に「そういえば・・・」と思い出すはず。友達との話題にだってでてきます。その瞬間、「やらなきゃ!」と思うので、すっかり忘れて遊ぶことができているかというとそうではないのです。いつもどこかに引っかかっているので、これでは遊びも夢中になりきれない、ということに。せっかくですから全力で遊びたいですよね。特に夏休みを終える1週間前は、次の生活に向けて準備をする期間です。今からでも決して遅いことはないので、さっと終わらせてしまいましょう。

実は記憶と感情のつながりは大きく、受けた感情の揺れが大きいほど細かく記憶に残りやすいとされています。だから楽しい思い出でも感動と興奮が高ければ高いほど、思い出として定着します。

さて、宿題をいやいや取り組む場合というのは、基本的に感情が揺れないようにコントロールしながら取り組むことになります(やりたくない!という気持ちを野放しにはしておけません)。それが我慢・忍耐ということなのですが、特に宿題を終盤にため込むということはそこに焦りと嫌悪感がが入り混じるため、いっそう感情が揺れないようにガードされます(頭の中は「早く終わらせたい」の一心です)。そのためますます記憶として残りにくい状態になるのです。

こうしたことを踏まえても、夏休みを終えるときの心の持ちようというのはとても重要です。

決して今からでも遅くありません。最後の5日間を充実させるための計画を今から練ってみてはいかがでしょうか。

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