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不登校からの高校・大学受験|個性である。という認識

夏休みの宿題は「もう」終わりましたか?

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皆さん、夏休みも残すところ4分の3もしくは3分の2となりました。7月が終わり、あっという間に8月です。今年の夏至は6月21日だったので、それから1カ月以上が経ったのですね。これからますます日が短くなっていくことでしょう。時間が経つのは早いものです。

ところで皆さん、夏休みの宿題はもう終わりましたか?中には部活動があったり習い事があったりでまだ途中の人もいるかもしれません。
ちなみに筆者が関わっている生徒さんの3分の2は夏休みの宿題が「7~8割」終了しています。残りの2割には自由研究や芸術鑑賞作文といった類の宿題が含まれているのでどうにも手が及ばないのです。
もちろん、宿題を地道に行っている生徒さんもいますので早く終わればなんでも良いというわけではありません。意図的にわずかずつ進めている場合もあります。その生徒さんには申し訳ありませんが、地道な宿題にお付き合いしてもらいます。

答えを丸写ししたらさすがに気づくだろう、とは考えてくれるみたいで、皆さん自力で解こうとしてくれておりその懸命な姿勢に感服している日々です。

さて、こうした生徒さんからはだいたい「(先生の)宿題の量が多いです。」と話があります。これは筆者の設定した宿題の量ですね。

残念なことに「多い。」と言われてもそれ以下に設定することはしません。ですが「多い。」と思うくらいに設定していることは確かです(意地悪)。

通常であれば必要以上の宿題は意欲を減退させる可能性もありますし、わからない問題を積まれてもやる気が起こりません。筆者もその点を考慮して、宿題の量には注意を払っているつもりです。わずかずつでも問題を解く方が効果的であることもあるからです。

しかし夏休み期間中は「終わらせたい。」という意志が明確であることが多く、しかも早く終われば遊べる休めるというのがはっきり見えています。その分、通常よりも学習することに前向きであると考えることができるのです。そして筆者は、最低でも夏休みの最後の1週間は遊んで生活したほうが良いという考えです。

こうした事情もあって夏休みの宿題は早々に終わらせる方向で設定しました。

中にはこれまでの長期休暇でことごとく「早々に終わらせる」ことに失敗してきた生徒さんもいます。

ここできっかけになるのは宿題を出すときの保護者様も含め指導者の姿勢です。
例えば「夏休みの宿題を早く終わらせようね。」だけでは誰もやりません。この声掛けで済むのは元々できる生徒さんです。

まずは夏休み始めに全部の宿題を確認します。そして7月中に終わるよう計画を立てます。
そのときに優先順位をつけ、必要があればページを指定しますがすべて生徒さんと確認しながら行います。
それと同時に毎回伝えていることがあります。それは

「宿題は多く出します。でも全部できなくても良い。分からないところは空白に。とにかくページを重ねるように。」

ということです。これは端的にいうと7~8割を目指しなさいということです。もちろん、完全にわからない問題については事前に一緒に学習した後です。そして再び一緒に学習する際に、それまでのページを振り返り分からない問題を埋めていきます。
これは指導者に限らず家庭でも通用すること。上手に組み立てられない生徒さんには範囲をこちらで設定してあげればよいのです。

でもこれって通常の学習指導と大きな違いはありません。

普段の学習の方針から、その余裕の持てる時間に合わせて量が増えただけです。しかもその後の自由時間を確保できると思えば短期間でこんな大きな違いを生みだせる機会はそうそうありません。
これが夏休みの宿題を早々に済ませた方が良い理由です。

さて、残すところ夏休みも4分の3、もしくは3分の2となりました。

皆さん、夏休みの宿題はもう終わりましたか?

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