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不登校からの高校・大学受験|個性である。という認識

国語の掟は飛ばし読み?まずはキーワードを見つけよう

今回はちょっと家庭教師らしく、国語の学習についてお話ししようと思います。

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昨今は読書離れが叫ばれて久しいですが、同時に読書の重要性が再認識されているようにも思います。
皆さんの中には読書が大好きで日ごろから本を読んでいる人もいるでしょう。ただ、中には全く読書をせずに日々を過ごしている人もいます。ちなみに筆者は読書推進派です。
さて、読書というと長い文章があって隅々まで読んで初めて理解できると考えている人が少なくありません。頭から終わりまで一生懸命読むから、途中で疲れて眠くなってしまったり理解しようと頑張るけど、まったく理解どころか面白くさえなくなってしまったり。そして同じ箇所を何度も読む羽目になりしまいには飽きてしまう。こんな経験、誰にだってあると思います。
ですがそもそも読書で熟読しなければ理解できないなんてことはありません。反対に、熟読したから理解できるようになるとも限りません(読み切った達成感はあるかもしれませんね)。比較的読みやすい本はさっと読み流して終わってしまったってかまわないのです。

では、なぜ一生懸命読もうとするのか。
それは「飛ばし読みしたら内容を理解できないのではないか。」という一種の不安が生まれるからです。
でもこれはとても変な話。だって理解できなかったとして誰かに迷惑をかけるわけではありません。良い理解とは始めに自身の解釈があって、その後他者を交えて深めていくものです。だからそもそも内容の理解とは「誰が聞いてもわかる要約」ではなく「自分の納得いく解釈」ができていることが大前提になるのです。また、理解できなかったとしてもそこにどんなことについて書かれているのかはわかるはずです。
どんな人であれ、情報量が多いと何に重点を置いていいのか分からなくなります。そして本の中にはそもそも読みづらい本があるのも事実です。
まずは知りたいことを整理すること、そして1日1つでもかまわないので読んだ箇所のキーワードを探してみる。そして後には戻らずとにかく先に進む。

読み終わったときに「うわ~ちっとも理解できてないな。」と思えたら大当たり(笑)少なくとも理解しようと努めた姿勢がそこにあるということですから十分プラスに評価できます。そこから理解できてないからダメ、という発想ではなく「キーワードは○○と○○。だからこれは○○について書かれている。そしてこれは○○という立場。でも自分は○○。」こうして1つの本から構築していく力を養いましょう。いきなりは難しいのでまずは内容を把握することからです。

これは国語の長文読解にも通用します。むしろ長文の問題にあたって設問をしっかり読まなければなりません。そうでなければ正しく解答できませんからね。
設問から読むか問題文から読むかはどちらでもかまいませんが、何が言いたいかを理解するためにいくつかキーワードを見つけ、おおよその見当をつけるようにしましょう。
筆者が何を言いたいかをすぐに見破るのは難しいですが、少なくとも何について論じているかはわかります。入り口はテーマをしっかり見つけることからなのです。

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