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不登校からの高校・大学受験|個性である。という認識

ルーツをたどる(Halloween編)

間もなくやってくる行事といえばハロウィン(Halloween)。おどろおどろしくおばけや怪物が街を練り歩き、門戸に立ってお菓子をねだる「Trick or Treat」が有名ですね。こうしたルーツをたどることは文化や伝統行事を楽しむためにさらに重要だと思うのでちょっとルーツをたどってみましょう。

Halloweenの起源

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Halloweenは元々ケルト民族住民によって行われていた「冬の始まりと秋の収穫」を祝うお祭りとして始まったと言われています。この冬の始まりは年の後半が始まる時期でもあり、「世界の境界」がぼやける時期でもあったとされています。仮装はこの境界がぼやけることを理由に行われるようになりました。
世界の境界がぼやけるとどうなるのか。

日本であの世とこの世の入り口、という考えかたがあるように、悪魔や魔女が住む別世界があって、その世界から現実世界に魔物が入り込んでくるようになると考えられていました。仮装はそうした魔物に対抗するためとか、魔物に紛れて命を狙われないようにするためともいわれています。
現在は宗教的な意味合いはほとんどなく、一つの行事として行われている地域が多いようです。主にHalloweenが定着しているのはケルト系住民が移住・植民地化した地域ですからイギリス・スコットランド、イングランド、アメリカが中心となってHalloweenを1つの行事として催されているようですね

仮装とtrick or treat の意味

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仮装して各お宅を回った子供たちにお菓子をあげることは「お菓子やコインを渡す代わりに幸せをもたらす」「悪魔や魔女が家に入り込んでこないようにおもてなしをして帰ってもらう」(節分に比べておだやか)

など諸説ありますが、今の形となったのは20世紀に入ってからなので新しいHalloweenの形といえます。

このTrick or Treat は「お菓子をくれなきゃ悪さしちゃうぞ」という一方的なものの印象がありますが(一方的なんですけど)、断る権利があることもお忘れなく。

最低限のマナーは守ること

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ジャック・オ・ランタン(くりぬいたかぼちゃに火をともしたランタン)をはじめ、門灯のような明かりを灯しておくことがOKのサイン。そうでないお宅は明かりを消しておくようです。ただこの基準もあいまいで、Halloweenを楽しみたいお宅は盛大にやるのでしょうが関心のないお宅にとってはごくごく普通の日ですのでこの境界もはっきりとしていません。

今回はHalloweenを話題にしましたが、伝統的な行事や大々的に行われるイベントのルーツを探ることは歴史を学ぶ力に大いにつながります。教科書は要点を抑えて整理されていますが、こうしたHalloweenのように、関心のあるできごとから広げていくと思わぬところで知識がつながるから面白いですよ。それでは私はこれから仮装の衣装づくりにいそしみますので今回はこれにて・・・。

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